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用語集

アルミ蒸着

真空状態の装置内でアルミニウムを高温で加熱・蒸発させ、気体となったアルミの微粒子をプラスチックフィルムや紙の表面に定着(コーティング)させる技術です。
金属のアルミ箔(ホイル)ほどの絶対的なバリア性はありませんが、数万分の1ミリという極めて薄い金属膜を形成できるため、非常に軽量で柔軟性に富んでいます。
スナック菓子の袋(内側が銀色のフィルム)やレジャー用の保温シート、装飾フィルムなど、「プラスチックの軽さ・強さ」と
「アルミの光沢・バリア性」の両方のメリットを掛け合わせたいパッケージや工業製品に広く用いられています。

アルミ電解コンデンサ

電気を一時的に蓄えたり放出したりすることで、電子回路の電圧を安定させたりノイズを取り除いたりする重要な電子部品です。
この部品の性能を左右する心臓部(電極)には、特殊な加工を施した「高純度アルミニウム箔」が使われています。
電気をより多く蓄えられるように、アルミ箔の表面を薬品で溶かし(エッチング)、目に見えないスポンジ状の微細な凹凸を作ることで、表面積を元の数百倍にまで拡大する高度な技術が用いられています。
家電製品やパソコン、さらには電気自動車(EV)や再生可能エネルギーの制御システムに至るまで、現代のあらゆるエレクトロニクス産業を根底から支えているアルミの最先端用途です。

アルミ箔

厚さが0.2ミリメートル(200ミクロン)以下になるまで、アルミニウムを圧延加工によって極薄に引き延ばした材料のことです。
一般的には「アルミホイル」として親しまれています。光、酸素、水分を完全に遮断する「バリア性」に極めて優れており、食品や医薬品を劣化から守るパッケージとして欠かせません。
また、熱をよく伝える性質(熱伝導性)や電気を通す性質(導電性)も併せ持つため、
リチウムイオン電池の集電体や電子回路のコンデンサなど、最先端の産業分野でも非常に重要な役割を担っている素材です。

アルミ蓋材

ヨーグルト、プリン、ゼリー、カップ飲料、カップ麺などの容器をピタッと密閉するために使用される、アルミニウム箔をベースにしたフタ用の包装材料です。
内容物の鮮度や風味を長期間保つための「高いバリア性(遮光・防湿・酸素遮断)」はもちろんのこと、工場での製造時には液漏れを防ぐために強固に熱圧着(ヒートシール)されつつ、
消費者が食べる際には小さな力でスッと綺麗に剥がせる「イージーピール性(易開封性)」という、相反する精密な機能コントロールが求められます。
また、フタの裏面に中身が付着しない「超撥水性(トーヤルロータス®など)」を付与したり、表面に色鮮やかな印刷を施したりと、食品を守るだけでなく、
商品の顔としてブランドの魅力を伝える非常に重要な部材です。

乾燥剤

パッケージ内の湿気(水分)を吸収し、乾燥状態を保つための薬剤(シリカゲルや生石灰など)です。
食品のサクサクとした食感を保ったり、医薬品や精密電子部品が水分によって劣化・ショートするのを防ぐために封入されます。
ここで非常に重要になるのが、外側を包む包装材の「防湿性」です。
どれだけ強力な乾燥剤を使用しても、パッケージ自体が外の水分を通してしまう素材だと、乾燥剤はすぐに吸湿の限界(飽和状態)を迎えてしまいます。
アルミニウム箔を使用したハイバリア包装は、外部からの水蒸気の侵入を実質ゼロにシャットアウトするため、少量の乾燥剤でもその効果を長期間にわたって最大限に発揮させることができます。

機能性包装材料

単に中身を包んで保護するだけでなく、プラスアルファの特殊な役割を持たせたパッケージ素材のことです。
光や酸素を完全に遮断して賞味期限を延ばす「ハイバリア性」をはじめ、ヨーグルトなどが裏面に付着しない「超撥水性」、
小さな力でまっすぐ開けられる「易開封性(マジックカットなど)」、電子レンジでそのまま加熱できる機能、抗菌作用など様々な技術が含まれます。
アルミ箔を中心に、紙やプラスチックフィルムなど複数の素材を高度な技術で貼り合わせる(ラミネートする)ことで生み出され、
消費者の利便性向上やフードロス削減など、現代社会の課題解決に直結する重要な分野です。

吸湿剤

空気中の水分を積極的に吸収し、パッケージ内部の湿度を極めて低く保つための物質です。
一般的な小袋に入った「乾燥剤」と目的は同じですが、近年では小袋を誤飲するリスクをなくすため、
包装材の内側の樹脂フィルムそのものに吸湿成分を練り込んだ「吸湿機能付きパッケージ(アクティブパッケージング)」などの先端技術も普及しています。
ここでも外側を包むアルミニウム箔の絶対的な「防湿性」が不可欠です。アルミ箔が外部からの湿気の侵入を完全にブロックすることで、
内側の吸湿剤は「製品自身から発生するわずかな水分」や「包装時に閉じ込められた水分」の吸収のみに専念でき、医薬品や精密電子部品の品質を長期間、極めて安定した状態に保つことができます。

グラビア印刷品

アルミ箔やプラスチックフィルムを貼り合わせた「軟包装(フレキシブルパッケージ)」において、現在最も主流となっている印刷方法で作られたパッケージ製品のことです。
金属製の円筒(版)の表面に微細な凹み(セル)を彫り、そこにインクを詰めてフィルムに転写する「凹版(おうはん)印刷」という仕組みを用います。
インクの微細な濃淡を表現できるため、写真のような美しいグラデーションや、シズル感(食欲をそそる瑞々しさ)のある鮮やかな色彩表現を極めて得意とします。
スーパーやコンビニに並ぶスナック菓子の袋やレトルトパウチの美しいデザインの多くは、このグラビア印刷によるものです。
金属版を使用するため初期費用(製版代)はかかりますが、耐久性が非常に高く、同じデザインを高速で数十万〜数百万ロットという規模で大量生産する際に、
圧倒的なコストパフォーマンスと品質の安定性を発揮します。

遮光性

外部からの光(可視光線や紫外線など)を完全に遮断する性質のことです。
食品に含まれる油脂の酸化、ビタミンの破壊、味や色の変化、医薬品の成分劣化などは、光を浴びることが引き金となって進行します。
アルミニウム箔は、わずか数ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)という極薄の状態に加工されていても「光透過率ゼロ(100%の完全遮光)」という、
プラスチックや紙にはない圧倒的なバリア性能を誇ります。
ポテトチップスの袋の内側が銀色をしているのも、レトルトパウチや薬の包装にアルミが使われるのも、この優れた遮光性でデリケートな内容物を長期間守るためです。

食品包装

食品の品質を維持し、安全に消費者の元へ届けるための包装技術です。その中でもアルミ箔を用いた包装は、光・酸素・水分を完全に遮断する圧倒的な「バリア性」を持ちます。
食品の酸化や変色、香りの飛散を防ぐため、スナック菓子の袋から、常温で長期保存が可能なレトルトパウチ(レトルトカレーなど)、飲料用紙パックの内側まで広く使用されています。
プラスチックフィルムや紙など他の素材と張り合わせる(ラミネート加工)ことで強度や密閉性を高め、賞味期限の飛躍的な延長とフードロスの削減に大きく貢献しています。

超撥水性

水滴が表面に全く馴染まず、ほぼ完全な球状になってコロコロと転がり落ちる性質のことです。
科学的には、水滴と固体表面がなす角度(接触角)が150度以上になる状態を指します。
自然界の「蓮(ハス)の葉」が水を弾くメカニズム(ロータス効果)を応用し、アルミ箔などの表面にナノレベルの微細な凹凸構造を作ることで実現されます。
身近な例では、ヨーグルトのフタの裏面にヨーグルトが付着しないようにする包装材や、
雪や氷が付着しにくい屋外設備のコーティングなど、機能性材料として広く活用されています。

デジタルオンデマンド印刷技術

従来のパッケージ印刷(グラビア印刷など)で必要不可欠だった「版(シリンダー)」を作らず、デジタルデータから直接、アルミ箔やラミネートフィルムなどの包装材に印刷する最先端の技術です。
「必要なものを、必要な時に、必要な量だけ(オンデマンド)」印刷できるのが最大の特徴です。
これまでアルミパッケージは大量生産が前提でしたが、この技術により「多品種・小ロット」の生産が低コストかつ短納期で可能になりました。
季節限定デザインや地域限定パッケージ、一つひとつ異なるシリアルナンバーの印字など多様なニーズに柔軟に対応できるだけでなく、
版を作らないため製版に伴う薬液やインクの廃棄、余分なパッケージ在庫(ロス)を大幅に削減できる、環境に優しい次世代の製造プロセスとして導入が進んでいます。

非吸着包装材

内容物がパッケージの内側やフタに張り付かず、綺麗に滑り落ちるように設計された包装材料のことです。
この分野を代表する画期的な技術が、東洋アルミニウム株式会社が開発した「トーヤルロータス®」です。
自然界のハスの葉が水を弾くメカニズム(ロータス効果)をアルミ箔などの表面に応用し、ナノレベルの微細な凹凸を形成して「超撥水性」を持たせています。
これにより、ヨーグルトやレトルト食品などがフタやパウチの内側に付着するのを完全に防ぎます。
開ける際に中身が飛び散って手が汚れる不満を解消し、最後まで綺麗に使い切れる爽快感を提供するだけでなく、
容器に残って捨てられてしまう「フードロスの削減」や、プラスチックリサイクル時の洗浄負担の軽減にも直結する、環境配慮型の高機能パッケージとして広く採用されています。

PTP

錠剤やカプセルなどの医薬品で最も一般的に使われている包装形態です。
プラスチック(またはアルミ)のくぼみに薬を入れ、その上から極薄のアルミニウム箔(PTPアルミ箔)を熱圧着して密封します。
シートの表側から指で押し、裏面のアルミ箔を「押し破って(Press Through)」薬を取り出す仕組みからこの名が付きました。
このフタ材となるアルミ箔には、外部の湿気や光、酸素からデリケートな薬効成分を完全に守る「絶対的なバリア性」と同時に、
お年寄りなどの弱い力でもパリッと簡単に破れる「易破袋性(破れやすさ)」という、相反する高度な機能が同時に求められます。
医薬品の安全性と患者様の利便性を根底から支える、アルミ箔ならではの代表的な用途です。

表面光沢

表面光沢とは、材料表面で光が反射することによって生じる「つや」や「輝き」の度合いを指します。
アルミ粉の意匠性では、粒子の形状や表面状態、粒径、配向性などによって光沢感が変化します。
反射性の高いアルミ粉は、明るくシャープな金属光沢を生み出し、表面に微細な凹凸を持つアルミ粉は、光を拡散させることで落ち着いたマットな質感を表現します。
用途に応じたアルミ粉の選定は、製品の外観や意匠性を左右する重要な要素です。

品質保持

食品や医薬品、精密部品などが工場で製造された時の新鮮な状態、有効成分、安全性を長期間にわたって維持することです。
製品の劣化を引き起こす三大要因は「酸素(酸化による風味の劣化)」「水分(湿気によるカビや乾燥)」「光(紫外線による変色や成分破壊)」ですが、
アルミニウム箔はこれらすべての外的要因を実質ゼロにシャットアウトする究極の「ハイバリア性」を備えています。
プラスチックフィルムや紙だけでは防ぎきれない微細な劣化要因も、アルミ箔を一層挟むだけで完全にブロックできるため、食品の賞味期限を飛躍的に延ばすことが可能です。
単に中身を美味しく・安全に保つだけでなく、社会問題である「フードロスの削減」や、長距離輸送・長期保管を可能にするなど、パッケージが担う最も重要で根幹となる役割です。

防湿性

空気中の水分(水蒸気)が通り抜けるのを完全に防ぐ性質のことです。
アルミニウム箔は金属組織の構造上、極薄のフィルム状であっても水蒸気透過度が「実質ゼロ」という、プラスチック素材などを凌駕する極めて高い防湿性を誇ります。
この特性により、粉末スープ、薬の錠剤(PTP包装)、スナック菓子など湿気を嫌う製品を湿気や結露から守り、サクサクとした食感や薬効を長期間維持します。
また逆に、ウェットティッシュや化粧品パッケージのように「内部の水分を外に逃がさず、乾燥を防ぐ」用途にも不可欠であり、内容物の品質保持期間を大幅に延ばす重要な機能です。

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